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学校だより 令和8年7月号

2026年06月25日 中学 高校

「薬科良RUN!」 ―NAHAマラソンへの誘いざない―
 教頭 砂川 亨


 昨年度の学校通信3月号に「NAHAマラソン奮闘記」を書いた。その後、多くの方々から完走に対する労いやお褒めの言葉を頂いた。ありがたいことである。そしてまた「なぜ走るのか?」と、複数人から質問された。〝そこに道があるからさっ!〟と言えばカッコいいのだが、実際はもっと別な理由がある気もする。

 私たちは日頃、PCやスマートフォン(たまに本)を見つめながら生活している。仕事、学び、遊び、さらには会話までも画面越しに行うことが増えた。頭脳と視線と指先とだけを忙しく動かしながら、知識・情報を蓄え、人間関係をつなぐ。

 近代に入り「人間の本質は心や精神にある」という考え方が一般化した。体は心を包む殻に過ぎず、思考を具体化するための道具となった。ネットが普及した現代では、ますますその傾向が強まっている。以前、未来の人類が頭と大きな目、そして指一本だけに〝進化〟したSFマンガを読んだことがある。荒唐無稽だが、昨今の状況では案外ありうるかもしれない・・・と思ってしまう。だからこそ、ときには頭でなく体そのものに耳を傾ける時間が必要なのではないか。そこで登場するのがマラソンというわけだ。

 多くの人の頭の中で「マラソン=苦しみ」の図式が成立している。脚は痛み、息も上がる。関節が軋み、汗は目を刺し、鼓動はまるで早鐘だ。

 では、ランナーはそれらを感じないのか?答えは「否」である。ランナーだって当然苦しい。けれども、苦しさの中に潜む喜び、あるいは試練の先にある達成感を知っている。ここが大きな違いかもしれない。更には〝イマ・ココ〟に確かに息づく私を実感する喜びを、ランナーは知っている(と思う)。仮想・観念ではない生身の私が在る!という確からしさ。これは現代社会の我々にとって、実はすごく大切なことではないか。

 では、他のスポーツ、例えば球技は?仲間との連帯を意識する過程において、生の実感は味わえるに違いない。一方で、球技は瞬間的な判断を求められる。これに対して、マラソンは長い時間をかけて自分自身と向き合う。自分を見つめ、語りあい、その結果としての生を体感できる点においては、マラソンが抜きんでていると感じるが、いかがだろうか・・・。

 なーんて、難しい話はさておき、是非皆さんもマラソンに挑戦してみてはいかがだろうか? 実は、NAHAマラソンは今年が第40回の記念大会となるが、奇しくも本校中学校も創立40周年を迎える。この記念すべき回への出場は、必ずや良い思い出になるだろう。今年は12月6日(日)に実施される。ただし出場は、この日に16歳の誕生日を迎えていることが条件である。もちろん、保護者や教職員も出場できる。前向きに検討してほしいと思う。

 表立って企画化はしないが、今回のプロジェクトを百花繚乱になぞらえて「薬科良RUN!(やっかりょうらん)」と勝手に名づけてみた。あなたも一輪の花となって、薬科を彩ってみてはいかがか。完走の有無にかかわらず、挑戦したことそのものが、その後のあなたの人生に誇りと自信とを与えてくれることをお約束する。

 加えて、応援もお願いしたい。本校の生徒や教職員、そして保護者を含めた関係者で薬科ランナーを励ましてほしい。苦しいときの声援は、完走への最大のエネルギー源だから。

 ※申込は7月1日から。
 詳細はQRコードで!